菱刺しとは


【菱刺しとは、】青森県南・太平洋側、南部地方につたわる刺し子の技法のひとつです。「菱刺し」という名称がいつから使われるようになったかは定かでありませんが、技法自体は、今から200年ほど前には既にあったと思われます。

平織り麻布の縦の織り目に対し、規則的に偶数の目を数えて刺すことで、横長の菱文様を作り出していく。これが、奇数の目を数えて刺していくものが、同じ青森県の津軽地方につたわるこぎん刺しである。

どちらも、布の保温・補強のために始められたものが、刺し手それぞれの美的感性の表現としての構成的な美しさを持つに至ったと思われる。

【菱刺しとこぎん刺し】

菱刺しは、しばしば同じ青森県の津軽地方に伝わるこぎん刺しと混同されることがあります。ともに平織り布の緯糸に沿い、目を数えながら刺す両者の共通点、相違点などをまとめてみます。

【伝統的な単位模様】

古作(昔の農村女性達によって刺し施された布や衣服)に使われる単位模様には、当時の生活と密接に結びついていたであろう生き物やモノの名前がつけられ今に伝わるものもある。

代表的なものとしては、ウメノハナそろばんだまうろこもんネコノマナグなどなど。

伝統的な単位模様は、400種を超えると云われている。