南部つづれ菱刺し模様集 田中忠三郎

貴重なこの模様集、わが家には2冊あります。

私用と主人用。まあ、どちらも主人が見つけてくれたのですが。


まずは主人用の模様集をご紹介します。


この模様集、千部限定発売でこのシリアルナンバーは


田中忠三郎さんがこの1冊にまとめてくださらなかったら

今現在、私も菱刺しをする事ができなかったであろう。


後に出版される八田愛子さんと鈴木暁子さん共著の

「菱刺し模様集」

もこちらをさらに噛み砕いた、現在の機会織りの荒い麻に合う

目数の小さい模様等を考案し付け加えた模様集になっている。


古い農民衣服をもとに、一つ一つの模様を刺す手伝いをなさったのも

このお二人だったと聞きます。


八田さんも鈴木さんも地元民ではなく、ご主人の仕事の関係で

八戸駐在時代に菱刺しに出会ったらしい。



この本の以前の持ち主が昭和52年の河北新報の切り抜きも大事に貼付けてある。

そして、ナント!新刊によく入ってる

ご意見ご要望用の往復はがきまで大事にとってあるのです!


20円!



これを読むと、忠三郎さんがもっと壮大な「農民衣服史」

という野望を持っていた事が分かる!

忠三郎さんが先人に畏敬の念を抱いていた事が汲み取れる。


ここまでがシリアルナンバー419のこと。



もう1冊の私用はシリアルナンバーは無く、

田中忠三郎の烙印が押してあり、ナンバーのところに漢字で「持」

と書いてある。

それを入手したときはちょうど天羽やよいさんの梅の花工房に通っていたときで

「すごいじゃない!ものすごいものが回ってきたわよ!

あなた、忠三郎さんにお手紙書きなさいよ!」

と言われたので、自己紹介と現在天羽さんに菱刺しを習っている事を

はがきに書いて送った。

後日天羽さんに電話があったそうだ。


果たしてこれは忠三郎さんが自分用に持っていたものかそうでないのか

今となっては定かではないが、現在開催されている

繋ぐ術「田中忠三郎が伝える精神」にて

天羽やよいさんの作品展示のところに出張中である事を考えると

やっぱり、忠三郎さんのものか・・・・?

と不思議なご縁を感じるのである。